津生協病院の理念・方針

みえ医療福祉生協の医療・福祉宣言

基本理念

私たちは、患者さまの権利を尊重し、地域から信頼される医療機関をめざします。

基本方針

  1. 私たちは、安全・安心で患者さまの納得のいく医療を進めます。
    その実現のために、技術の向上と環境の整備を進めます。
  2. 私たちは、差別のない医療・福祉の実現をめざし、社会保障制度充実の運動を進めます。
  3. 私たちは、命が大切にされる戦争のない平和な社会を実現する運動を進めます。
  4. 私たちは、地域住民や組合員の皆さまとともに、安心して住み続けられる街づくりを進めます。

いのちの章典から抜粋

医療福祉生協が大切にする価値と健康観

私たちは、近代市民社会の大原則であり、日本国憲法の基本理念である主権在民の立場にたちます。私たちは、憲法13条の幸福追求権や9条の平和主義、25条の生存権を実現するため、主権在民の健康分野の具体化である健康の自己主権を確立します。
私たちが大切にする健康観は「昨日よりも今日が、さらに明日がより一層意欲的に生きられる。そうしたことを可能にするため、自分を変え、社会に働きかける。みんなが協力しあって楽しく明るく積極的に生きる」というものです。
私たちは、この価値と健康観にもとづき、医療・介護・健康づくりの事業と運動をすすめ、地域まるごと健康づくりをめざします。

いのちとくらしを守り健康をはぐくむための権利と責任

ともに組合員として生協を担う私たち地域住民と職員には、いのちとくらしを守り健康をはぐくむために、以下の権利と責任があります。

<自己決定に関する権利>

私たちは、知る権利、学習権をもとに自己決定を行います。

<自己情報コントロールに関する権利>

私たちは、個人情報が保護されると同時に、本人の同意のもとに適切に利用することができるようにします。

<安全・安心な医療・介護に関する権利>

私たちは、安全・安心を最優先にし、そのための配慮やしくみづくりを行います。

<アクセスに関する権利>

私たちは、必要な時に十分な医療・介護のサービスを受けられるように社会保障制度を改善し、健康にくらすことのできるまちづくりを行います。

<参加と協同>

私たちは、主体的にいのちとくらしを守り健康をはぐくむ活動に参加し、協働を強めてこれらの権利を発展させます。

私たちのめざす看護

看護理念

患者さまの立場に立ち、心のかよいあう看護をめざします。

基本方針

  • 安全安心で質の高い看護をめざします。
  • 患者を中心にチーム医療をすすめます。
  • 自らの専門性を発揮して、地域の健康づくりをすすめます。
  • 看護を通じて、人としての学びを深めます。

3つの視点

患者の立場に
立ち

患者の要求から
出発し

患者と共に
たたかう

『患者の立場に立ち』『患者の要求から出発し』『患者と共にたたかう』

看護する上で大事にしている3つの視点です。
病気だけでなく、患者さんが元気になる上でのパートナーとして、
患者さんがどんな人で、どんな生活をしてきたのか。
何を望み、何を求めているのか。
その人の生活や背景まで『看る』ことを大切にしています。
だから決してあきらめず、患者さまの思いにこだわった看護をすすめます。

4つの優点

1.『総合性』『継続性』

医療・看護が専門分化する中で、患者の生活と労働を見据え、総合的な視点を持つこと、急性期・慢性期などの分断されつつある中で看護の基本となるものを守り抜く立場で、在宅も含めた看護の継続性を追求してきたこと

2.『無差別性』

老人をはじめとして、新たに生命に対する差別が進められる中で無差別性を追求してきたこと

3.『民主性』

真に患者の立場に立つことで民医連の医療集団が団結し、民主性を貫いてきたこと

4.『人権』

こうした看護実践を一人ひとりの患者の人権を守り、要求を実現する立場で運動と結びつけてきたこと

総看護師長のあいさつ

看護部長

津生協病院は、急性期から在宅医療まで、トータルに医療活動を進める在宅支援病院です。1979年の開院以来、地域の皆さまの健康と暮らしを守る病院として、予防・健診から、医療・介護をも視野に、より健康に安心して暮らせるための地域に密着した医療を実践してきました。超高齢化社会を迎え、住み慣れたまちで、安心してその人らしく生活することを支援する地域包括ケアが推進される中、私たちが積み上げてきた実践を益々充実・発展させることが求められています。地域の医療介護事業所との連携を益々深め、地域になくてはならない病院として、患者さまの人権を保障する医療の担い手として活動しています。
看護部は、患者さまからの「ありがとう」「生協病院でよかった」の声に支えられ、常に患者さまの立場にたち、患者さまの思いから出発する看護を実践してきました。
疾病のみでなく、生活や背景まで『看る』ことを大切にし、健康を阻害する要因にも目を向け、安心して生活できるためのケアや支援を行っています。
特に高齢者ケア・認知症ケアにおいては、多職種とのチーム医療の中心的役割を担っています。患者さまの尊厳を尊重し、決してあきらめず、患者さまの可能性を追求し、患者さまひとり一人とじっくり向き合うことを大切にしています。
看護師育成においては、急性期から地域まで幅広く活躍できる看護師を育成するための研修プログラムを整備しています。看護師個々のペースに合わせ、育ち合うことを大切にし、職場や病院全体で育てています。

総看護師長:落合聖子