チーム医療

チーム・委員会などが、連携・協働し、
それぞれの専門スキルを発揮することで、
入院中や外来通院中の患者の生活の質(QOL)の
維持・向上、
患者の人生観を尊重した療養の実現を
サポートしています。

人との関わりを全うしよう。
ケアに関わる全ての人が穏やかに過ごせるように。

認知症患者さまの尊厳を尊重し、安全に入院生活を送っていただけるよう、認知症ケア研修を受けた看護師が中心となり看護計画を立案、カンファレンスで専門的介入を検討します。毎週のラウンドで、多職種による総合的判断を行い、ケアにつなげます。
ご家族対象の講習会や、パンフレットの作成など、介護する方のサポートも行っています。

各職種が専門の立場から栄養管理をサポート

入院患者さまの3~4割が病気やストレスなどで食欲不振となり、栄養状態が悪化し、治療に支障をきたすことがあると言われています。
NSTは医師・看護師・薬剤師・管理栄養士・言語聴覚士・検査技師がそれぞれ専門の立場から栄養管理をサポートするシステムです。当院では、2013年にチームを立ち上げ、活動を継続しています。
毎週火曜日には病棟回診を行い、リストアップされた患者さまの病状・検査データーや輸液・食事内容をチェックし、栄養状態改善のためのプランを立案し継続的にサポートしています。
院内学習会では、それぞれの職種からの専門知識の伝達や、経腸栄養剤の紹介や濃厚栄養剤の試食検討を行ったりします。

「つらい」にいち早く気づき、的確に対処することで、
患者さまが自分らしく、尊厳をもった生活ができるように。

緩和ケアグループは、内科医・外科医・看護師・栄養士・薬剤師・理学療法士・MSW・事務で構成されており、入院されている主としてターミナル(終末期)の患者さまの毎週のカンファレンスと、毎月の会議、2ヵ月に1回の院内学習会を行っています。
また、県内外で開かれる学会・学習会・研修会にも積極的に参加しています。

転倒の危険を予測し、防止します。

医師・看護師(病棟・外来)・介護福祉士・薬剤師・理学療法士・事務で構成しており、毎月の会議で入院・外来での患者さまの転倒事例の報告と対策の検討、危険予知トレーニング(KYT)として実際の入院患者さまのベッドサイドで転倒の危険を予測し対策を検討しています。院内や委員会内での学習会も行っています。

安全に、早期に口から食べることができ、
十分な栄養の確保ができることを支援しています。

「食べる」ことは人間の根本的な欲求であり、QOL(生活の質)と直結しています。
当委員会は、安全に、また可能な限り早期に口から食べられるようになり、十分な栄養確保ができるようになることを支援しています。
医師・看護師・医事・リハビリ(言語聴覚士)の多職種で構成されており、それぞれの立場・視点から連携、意見を出し合い現状の改善に努めます。

褥瘡の発生リスクを検討し、
予防、治療に取り組んでいます。

入院時より褥瘡発生リスクについて検討し、外科医・看護師・薬剤師・理学療法士とともに、褥瘡のある患者さまの回診を行い治療に取り組んでいます。
院内学習会では、褥瘡の基礎や、褥瘡評価方法、薬剤とドレッシング剤、ポジショニング方法などについて講義をします。

院内の感染管理や感染防止対策を推進する
チームです。

医師・看護師・薬剤師・検査技師でチームとなり、院内の感染防止活動を行います。
毎週のICTラウンドでは、感染が疑われる患者さまのカルテチェックや、環境ラウンドを行います。手指衛生ができているかこっそりチェックをしたりもします。
2016年度から看護師・コメディカルスタッフ対象に感染管理者養成講座を行っています。外部講師による学習や演習により、感染管理の基礎を学び、各部門で活躍できる感染対策マネージャーを育成しています。
他院のICTとの連携もとっており、お互いの病院で感染ラウンドを実施したり情報交換を行っています。

各看護部門での感染対策の実働部隊です。

ICTラウンドでの指摘事項の改善に取り組んだり、各看護部門での感染防止に関する学習会や、新人対象の年間学習会も行っています。
手指衛生の徹底など、全スタッフに周知するのは苦労も多いですが、師長主任と協力し頑張っています。