SDH(健康の社会的決定要因)の学習会を通して

みなさん遅ればせながら明けましておめでとうございます。
未だに新型コロナウイルスの感染者が増え続けていますが、体調に気を付けて過ごしてください。
2021年もよろしくお願いします。

さて今回は病棟で行われている学習会についてお伝えします。

当院にある2つの病棟ではそれぞれ月に1度の部門会議において全体学習会を開催しています。
内容は、患者さんの事例検討や疾患についての学習、時には他部署の職員を講師に招いた講演など多岐にわたり、
看護師として働いてからも様々な知識を身に付けられるような機会を設けています。

先日3病棟では、「SDH(健康の社会的決定要因)」に基づいた事例検討の学習会を行いました。
SDHとは生まれ育った地域や環境、家庭の状況などによって教育や経済的な格差が生まれてしまい、
それらが私たちの健康に直接的な影響を及ぼすという考え方です。

実際に参加した看護師の感想を紹介します。

SDH(健康の社会的決定要因)については、MSW(医療ソーシャルワーカー)より事例を通して話を聞かせて頂き、身体的な健康だけでなく、その患者さんの経済的・社会的状況によって左右されており、適切な治療をすることだけが健康ではないということを学んだ。退院後も患者さんや家族の生活をサポートしていくために、自己の価値観で判断せず、その人の生活背景など情報収集し、多職種連携を行い総合的な視点で退院調整をしていくことが大切であると学んだ。

津生協病院ではこのSDHという考え方を大切にしています。
みなさんもお時間のある時にぜひ1度SDHについて調べてみてください。