津生協病院から少しはなれたところにあひる保育所があります。通りすがりにみただけでは保育所とはわからないですが、日曜日や夕方になると子どもたちの賑やかな声で活気づいてきます。普段は保育所や小学校に通っている子どもたちが、お母さん(お父さん)の勤務に合わせて夜間・お泊り・休日・病児保育などで利用します。小さい子で保育園に入所が決まっていない場合は昼間保育も行っています。
大きな保育所でなく、例えると、親戚の家で赤ちゃんから小学生が一緒にあそぶ、という雰囲気です。保育士の愛情たっぷりの手作りご飯を皆で食べ、お泊りは一緒にお風呂に入り、朝ご飯をたべて昼間の保育所へ(送る)という家庭に近い役割を担っています。
1976年24時間保育を行う職場保育所として「あひる保育所」が開所。乳児から学童までの幅広い異年齢をワンフロアで一斉保育するという、どこにもモデルのない夜間保育をどうすすめていくかという試行錯誤の繰り返しだったそうです。「親が働き続けることを保障し、同時に子どもの発達も保障していく」開所から44年、その想いを引き継ぎ現在に至っています。
「仕事を続けたい、でも子育ても大切にしたい。」今も昔も変わらないお母さん達の想いです。子育ては時に孤独を感じたり、仕事をする中で「子育ては今しかできない、これでいいのだろうか」と迷うことがあると思います。その一つ一つを超えていくには周りのサポートや先輩たちの存在が大きな助けになるでしょう。又、子育て中の職員が働きやすい職場を保っていくことは医療従事者不足の中重要だと考えます。預けられるから長時間働く、ではありません。職責者と保育所が連携し、子育て中の職員が何に困り何が必要かを一緒に考え、働き方を調整していく、その人らしい働き方を見つける…、私たち保育士も同じ職員であるからこその取り組みも大切な役割として行っています。
まだまだ力不足ですが、子どもたちが楽しく過ごせるあひるを守りつつ、津事業所群だけでなく県内の診療所・事業所にも、地域にも保育活動を広げていきたい、子どもたちの成長に活力をもらいながら邁進(尽力)していきたいと思います。
【看護師の声】
私は病棟で夜勤をしながら働いています。子ども2人が利用していますが、小さいときは夜勤時に数回お泊りで利用したり、日祝日に利用したりしていました。子どもの成長や家庭の状況に合わせて、利用状況やシフトも調整できるので、とても助かっていますし、子どもたちもあひるさんが大好きです。