病棟での取り組み

新型コロナウイルスの感染拡大により、現在津生協病院では入院患者さんへの面会を禁止させていただいております。面会を禁止させていただいていることで、患者さんやご家族からの寂しい思いや不安な思いを聞くこともあり、病棟ではその思いに対して何かできることはないか考えました。そして現在はフェイスタイムを使用し、画面越しでの面会を行っています。

病棟では高齢で認知症である患者さんも多く、面会が禁止になっていることを伝えても忘れてしまう方もいます。患者さんにとって家族は大きな支えであり、会えないことは大きな不安に繋がってしまいます。また家族も会えないことでさらに認知症が進んでしまうのではないかと心配されている方もいました。

フェイスタイムを使用することで声だけではなく、顔を見ることもでき、ご家族から「顔を見たら安心した」との声もありました。お互いの声を聞いたり、顔を見たりすることで安心でき、患者さんの表情が和らいでいるのが、私たち看護師も見て取れます。看護師が十分にできていないところをご家族に補っていただいており、家族の力は偉大であると日々感じています。

今後もフェイスタイムをひとつのツールとして、少しでも患者さんとご家族の時間が作れるよう、積極的に行っていきたいと思います。